先日の月曜日は、フランス語でオンライン授業@能楽堂でした。
今月5日㈰の「能楽プリズム」での舞囃子と一調を動画編集したものを使った、フランスの中学生(フランスのイル・ド・フランス地域圏はセーヌ・エ・マルヌ県にある中学校の生徒さんたち)向けの能楽紹介授業です。
画面越しに小鼓の説明をしながらの実演。
5日のギャラリーでのイベント後
→撮った動画をカメラマンさんに頼んで編集してもらい
→7日のギャラリーでのカメラチェックを兼ねた一度目の授業では音声がまったく届かず
→当日までの間に進行予定表を作ったり、Skypeの状況を確認したり、なんとなく説明する内容をイメージしたりしながらバタバタ過ごし
(ここで全部台本を書かなかったツケが回ってくることを当日思い知る)
→当日は授業開始の数時間前から能楽堂で待機。
→カメラに詳しい助っ人の方に手伝ってもらいつつ、5日のイベントの空間装飾も担当したフランス人の方と打ち合わせ。
(このあたりで不穏な空気を感じだす)
→授業開始。カメラと音声チェックは大丈夫。前回と違ってフランス側にも授業担当の先生に加えてオンラインに詳しい先生が在席!
(あと別の知らない先生もなぜか自己紹介してくる)
良し!
…と、思ったら
→移動しながら能舞台の説明をしようとして言葉に詰まる。
幕の説明をしているときに「なぜ五色なの?」と質問。
う…陰陽道とかの説明をいきなりフランス語で!?
…無理です。
(そこまで語彙は広くない)。
→気をとりなおして、楽器の説明。
フランス側の先生が「特に、笛に興味があるので」と事前に言ってきたため、笛方藤田流の平野史夏さんに説明してもらいます。
説明が上手で頼もしい。実演もお願いして吹いてもらいます。
オンラインでも実際に音を聞いてもらえればより臨場感も増すはず!
…が。
「笛の音だけ向こうに届いていないそうです!」
どうやら高音域だったため、設定を変えなければならなかったよう。
でも今日はフランス側にも機械に詳しい先生が居たよね!
「その先生は、自分の授業に行ったため今はいません!」
……なんですと…。
幸い小鼓の音は向こうに届くそうなので、説明をしながら革を見せたり組んだりして少し時間を稼ぎます。
(ここらへんは普段のワークショップと同じ流れ)
→「班女」の物語の説明や能楽について話す。
つぎは動画を観てもらう流れ。舞囃子で笛の音も聞けるはず。その間こちらも休憩できる&体制の立て直しをできる!
……え?向こうの先生からメッセージが来てるって?
「動画がうまく見られません!」
どうやら動画が上手く再生しなかったらしく、こちらから直接YoutubeのURLを送って再度向こうからそこにアクセスしてもらうことに…。
もうこの時点で何回かSkypeを切ったり再接続したりを繰り返しています。
内容も時間配分も当初の予定とは大分変わるうちに授業の終了時間に。生徒からの質問は後で送るとの向こうの先生からの言葉。
後日、動画が無事に観られたというメッセージと共に生徒さんからのいろいろな質問が届きました(現在回答執筆中)。
一緒に先生たちからのお礼の言葉も。
思ったより好評だったようでひとまずは安心です。
なかなかこうした機会は少ないので貴重な体験となりました。
反省点としては…
・オンライン機器の扱い
・フランス語での台本の準備
・全体の見通しをきっちりつけておく
・当日の不測事態への対応案
次の機会があるかは分かりませんが、この経験を無駄にはしないようにするつもりです。