小鼓草子2020

小鼓方観世流能楽師岡本はる奈のブログです。舞台・ワークショップ・稽古場案内と日々の出来事など。横浜、相模大野、東京杉並区にて小鼓指導しております。フランス語版ブログhttps://notesdunkotsuzumi.blogspot.com/

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能を予習するかしないか。

能に限らず、ちょっと難しそうな芸術だったり舞台だったり
(例えばオペラとか)
観に行く前に予習をするかしないか?

友人の中には「先入観を持ちたくない」あるいは「面倒臭い」と
絶対予習しない派もいます。逆に必ず予習する人も。
能に関して言えば、
そのまま観るのも1つの方法だけど、初めて観るなら絶対予習した方が面白い。
と私は思います。
そもそも、能舞台の作り、能の約束事は初めてでは解りにくい。

先日、舞台を観に来てくれた友人にはあらかじめ解説&楽しみ方を書いて渡しました。
本音で書きすぎた気はするけど‥おかげで解りやすく楽しめたと好評。
薪能や蝋燭能等はその場の雰囲気を純粋に楽しむというのもありだと思います。
あとは、やっぱり演目を選ぶこと。

ただ、面白くてもリピートしない人もいれば
よくわからなくでも、何となく能に惹かれるという人もいます。
最後は感性の問題。

因みに、私が初めて1人で観に行った能は
「東方朔」
もうね、全くわかりませんでした。。。
(なのに何故私は能楽を始めたのだろう)

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能「経正」に登場する仁和寺
「経正」は謡でも最初の方でお稽古するので親しみやすいです。