去年の暮れから思いついたように始めた「ひと月に10冊」の読書習慣。
半年たった今もなんだかんだで続いています。
人から聞いたおすすめ本を読んでみたり、新刊で話題の図書に挑戦してみたり。
最近は子どもの頃に読んだ詩集を改めて読み返してみました。
あの頃は意味がわからないながら、なんとなく綺麗な響きと大人っぽい世界に憧れてページをめくっていましたが、大人になって詩人の生き様や原文の響きも少しだけわかった上で読むとまた違った味わいがあり、理解も深まる気がします。
能の謡や囃子も同じなのかな?
お稽古を始めた当初や、初めて能を観に行ったときにはわからなかったりつまらなかった部分。今ではそここそが聞き所だと思っていたりして。
一昨日、先生のお手伝いで楽屋に伺い「花筐」のクルイやクセを聞きながら初めて祖母と観たときのことを思い出しました。
長い間「わからない」「つまらない」と思っていた謡や感情が、ある瞬間心にしみて自分の中で鳴り響く…それが能楽の面白さなのかもしれません。