機会があって、洋楽(声楽?)のコンサートに伺いました。
素晴らしい歌声にうっとりしつつ能楽と洋楽(オペラ)の感じ方の違いに思いを馳せました。
「劇、それは何事かの到来であり、能、それは何者かの到来である」
(Paul Louis Charles Claudel)
オペラや洋楽に詳しい方からは顰蹙を買うかもしれませんが、私にとっては
「オペラは人生を歌う、能は神を寿ぐ」
です。
もっとも自分が舞台で打つときには中々難しいのです(汗)。
師である先生の後見をさせていただいている時に
「何者かの到来」
を肌で感じることがあります。
能も芸能の1つと言ってしまえばそれまでですが、
幾つかの舞台では確かに神の到来はあるのだと思います。
願わくは、自身が皷を打つ舞台でそれが起こって欲しい。
能の囃子は、神を呼ぶことができるのですから。