先週は2024年の仕事も本格始動の一週間。
稽古で相模大野や自宅やオンラインを行ったり来たり、と思えば木曜日と金曜日は銀座の観世能楽堂で「野村狂言座」の狂言「野老(ところ)」のアシライを打たせていただきました。
この狂言、能のパロディとしての舞狂言という分類です。大きなヤマノイモの執心を鎮めるために、ワキが弔うと頭に大きなヤマノイモの作り物を戴いたシテが登場するという。
「やっぱり執心がたたるくらいだから、20年ものとかの自然薯かしら」
と思って舞台上からチラ見したら、しっかり大和芋のフォルムの作り物でした。
しかし田舎に育った人間としてはどうしても自然薯を思い浮かべてしまいます。
あれ、掘るの大変だけど美味しいんだよね(とろろ汁と麦飯最高)。いつも近所の人にもらう側で、掘ったことはないけれど。
土曜は今年初の先生のお手伝いで、府中の森芸術劇場へ。後見で何時間か座るのも今年初めて。ホールの仮説舞台のライトは暑くて乾く!
そう、今は小鼓にとっては演奏しにくい、ものすごく乾燥している時期です。
楽屋での調節と舞台での加湿(息を吹きかけたり)は欠かせません。
今日はこれから国立能楽堂で稽古会、明日は地元静岡での能楽鑑賞教室です。