小鼓草子2020

小鼓方観世流能楽師岡本はる奈のブログです。舞台・ワークショップ・稽古場案内と日々の出来事など。横浜、相模大野、東京杉並区にて小鼓指導しております。フランス語版ブログhttps://notesdunkotsuzumi.blogspot.com/

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ふたつの顔

 本日は青山の銕仙会能楽研究所にて、師匠の舞台のお手伝い。曲は「定家」。

表参道のイルミネーションに12月らしさを感じます。

能楽堂近くの瀬戸物屋さんではお正月のお重や盃がショーウィンドウに飾られていたり。

 瀬戸物を見るのも大好き。

楽屋で着替えたり、着物の襟合わせを確認したりと、慌ただしい中で鏡を覗き込んで見た自分の顔に

「疲れているなあ」と感じておりました。

2時間超の舞台での後見(正座で頑張る時間)が終わって、お手洗いに行くと、

「あれ?始まる前より元気そう」

そう、何故か能楽堂の舞台で体調が良くなることがあります。

アルファ波がいっぱい出てるのでしょうか

…それはさておき、鏡に映る自分の顔が、誰かに似ている時もあれば、知らない顔に見えることもあります。

 間違いなく自分だと感じたり、他人のように感じたり。

舞台に出ている先生方も、普段と舞台では違う顔。ふたつの顔をみんな行き来しているのでしょうか。