「2月は逃げる」と言いますが、気がつくと2月は終わって、いろいろ仕事をしていた気がするのに、未だ実績としての実感がありません。
昨日は久しぶりに師匠のお手伝いでした。
高崎芸術劇場にて、能舞台で先生の後ろに座っていた(そして時々鼓を取り替えた)だけですが、いつもと違う感慨深さが。
実はこの能舞台、設計したのは私の兄です。
高崎芸術劇場の能舞台(可動式)
兄の会社で設計を請け負うと聞いたのは、私がまだ研修生だった頃なのでずいぶん昔のこと。
能楽については兄より詳しい、ということでちょっとだけ相談に乗ったり、その後施工開始して出来上がったということまでは聞いたのですが、訪問するのは昨日が初めてでした。
なんだか、ちょっと嬉しかった。
きょうだいでそれぞれ違う仕事をしているので、分からない部分も多いですが、全体の色合いというか細かいところに何か兄らしさを感じたり。
舞台で鼓を打つ仕事は形に残らない芸術ですが、建物の設計は形に残る芸術。兄は兄の美意識を仕事に投影させているのだな、としみじみ感じました。
終了後に兄にメールをしたら、「次は後見でなくて出演してね」
と返信が。
……がんばります!