小鼓草子2020

小鼓方観世流能楽師岡本はる奈のブログです。舞台・ワークショップ・稽古場案内と日々の出来事など。横浜、相模大野、東京杉並区にて小鼓指導しております。フランス語版ブログhttps://notesdunkotsuzumi.blogspot.com/

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エスプレッソが大好き。

 春は花粉の季節。

先週あたりから鼻が詰まってきて、朝起きた時に緑茶が飲みたくなる衝動が続いています。冬の間は紅茶かハーブティーばかりだったのに、身体がデトックスするように促しているのでしょうか。

さて、今週は稽古能と学生鑑賞教室とで鼓を打たせていただいた一週間でした。

見所(客席)も大事ですが、お相手する先生方(あるいは先輩方)によっても緊張度合が増します。

特に、朝九時からの青山での稽古能は辛かった…低血圧&朝にとことん弱い身としては、他のお囃子の早朝からの迫力にドキドキしっぱなしです(こわいよう)。

 

 一息つきたいときに時々利用するのが吉祥寺のこちらのコーヒー屋さん。

  香り高いエスプレッソがいただけます。

こじゃれたものには縁が無い人間ですが、数年前に訪れたイタリアで美味しいエスプレッソをいただいてからしばらくあちこち飲み歩いていました。

 お店がたくさんある点で、セガフレードも良く利用します。

しばしば砂糖はスプーンに二杯(人生が苦い分…などと気取ってみる)。

糖質と元気をエスプレッソで補給します。

さて、朝の仕事(あるいは稽古)を終えて能楽堂を出るとまぶしい春の日差しが。

春風に吹かれつつ、鼻をかみながら帰ってきました。

 青山の春の日差しと…

銀座の午前の風景。

青葉台で小鼓お稽古 いたします!

 昨日は青葉台フィリアホールにて、神奈川の小鼓お稽古でした。 

  

昨年末に横浜能楽堂が閉まってから、あちこちでお稽古しています。

今月からは田園都市線青葉台駅直結のビル5階フィリアホールにて。

下の階にはカフェやお店も沢山入って便利な場所です。

来月は6日(水)25日(月)で朝から昼までお稽古予定です。

お近くにお住いの方、能楽小鼓にご興味のお有りの方、見学体験歓迎です!

 

 

梅に鶯

雨に濡れた白梅

先週から掛川のお稽古ついでに御前崎におりました。

最近恒例の月に数度の実家の片付け。

庭の梅にウグイスが来て、のどかな春の雨でした。

…と、東京の家族に電話したら

「こっちは大変だよ!」

とのこと。帰宅して車を停める前に雪かきをしないと入れなかったらしい。

いろんな意味で同じ日本とは思えない御前崎の実家。庭先の河津桜も咲きかけていました。

今回は大量にある祖母の茶道具(煎茶道)の整理について、叔母と相談。

「東京で使ったら?」

と言われましたが、ちょっと趣味で置いておくという量ではない。

鼓のお稽古でも、たまに知り合いからお道具を譲られたという方がいます。

故人が大事にしていても、引き継ぐのがなかなか大変なのは能楽も茶道も同じ…。

いや、まずは芸を受継ぐのが大事ですね。

明日は師匠のお稽古。受け継ぐ大切さを噛み締めながら頑張ります…(怒られるのはいまだに怖い)。

紅梅も。

からっ風の中で

 先週月曜は夕方からの稽古会の後で、新幹線に飛び乗って故郷の御前崎へ。

 バス停から星空の下を歩いて帰るのも慣れてきたような。

 翌日火曜は菊川の中学校での鑑賞教室。

本数の少ないバスに乗る前に、ガソリンスタンドで灯油の配達をお願いして…ほかの能楽師の人たち(私以外は全員静岡市内から一斉移動)より1時間も早く着いてしまいました。

菊川西中学校。

 

さて、静岡県西部の海に近い辺りは冬の風が強くて有名です。遠州のからっ風と言われる風がビュウビュウ。

……さ、寒い!!

待ち時間のあいだ、みなさんそれぞれ日向に移動したり、コートを羽織ったり。

私も帰宅後、灯油ストーブを点けてようやく暖まりました。

東京と違って自然豊かな故郷では日が暮れると竹藪が風にゆれる音が響きます。

そんな、夜のお供は読書。

最近はフィッツジェラルドを読んでいます。

夜はやさし」を一旦諦めてこちらから。

 

狂言「野老」etc..舞台と稽古といろいろの一週間でした。

 先週は2024年の仕事も本格始動の一週間。

自宅に飾った啓翁桜が咲き始めました

 稽古で相模大野や自宅やオンラインを行ったり来たり、と思えば木曜日と金曜日は銀座の観世能楽堂で「野村狂言座」の狂言「野老(ところ)」のアシライを打たせていただきました。

 この狂言、能のパロディとしての舞狂言という分類です。大きなヤマノイモの執心を鎮めるために、ワキが弔うと頭に大きなヤマノイモの作り物を戴いたシテが登場するという。

 「やっぱり執心がたたるくらいだから、20年ものとかの自然薯かしら」

と思って舞台上からチラ見したら、しっかり大和芋のフォルムの作り物でした。

しかし田舎に育った人間としてはどうしても自然薯を思い浮かべてしまいます。

あれ、掘るの大変だけど美味しいんだよね(とろろ汁と麦飯最高)。いつも近所の人にもらう側で、掘ったことはないけれど。

 土曜は今年初の先生のお手伝いで、府中の森芸術劇場へ。後見で何時間か座るのも今年初めて。ホールの仮説舞台のライトは暑くて乾く!

 

 そう、今は小鼓にとっては演奏しにくい、ものすごく乾燥している時期です。

楽屋での調節と舞台での加湿(息を吹きかけたり)は欠かせません。

今日はこれから国立能楽堂で稽古会、明日は地元静岡での能楽鑑賞教室です。

 

 

 

 

 

新たな年を迎えて

 本年もよろしくお願い申し上げます。 

 2024年の初仕事は掛川城のよこ、二宮尊徳由来の場所での謡いぞめ&打初め会でした。

 例年は掛川城御殿での開催でしたが、今回はこちら。暖房が効いていて中々快適な空間です。

 

畳の広い空間が気持ちいい。

 最近、自分が日本家屋大好きなことを再認識しています。レトロな電球とか、飴色になった木の柱とかたまらなく愛おしい。昭和レトロも流行っているようなので、ブームにのってる?

 今年は掃除のついでに実家の和室を自分の部屋としてカスタマイズ中です。

庭の水仙を一本手折って…よく香ります。

 母が以前学習塾の場所として使い、その前は祖母が茶室として使っていた空間です。

 謡いを謡えば二人に届きそう。

 

久しぶりに東海軒の幕の内弁当を買いました。

 

嬉しい時も悲しい時も

 正座と楽屋滞在が長く感じた先週&今週。

先週は稽古能・稽古・オンライン稽古・稽古・働き(お手伝い&後見)の一週間でした。稽古能は青山の能楽堂で能「熊野」。早朝9時から鼓を打って、開店前の表参道のクリスマス用飾りつけを見ながら帰ってきました。

 

胡蝶蘭とユリとモミ?のアニヴェルセルの飾り。香りがよかったです。

 土日は先生のお手伝いで後見を全部で5時間くらい?正座が続くのは久しぶりだったせいか、ちょっと痺れました。

 明後日火曜日は宝生能楽堂にて坂井同門会の「葛城」を打たせていただきます。