国立能楽堂では現在展示室で12月23日まで企画展「小道具から見る能」を開催中ということで、先週能楽堂に行った際に見てきました。
お能の絵や扇、道具類などが公演写真と共に展示されていてなかなか面白い。
さて、展示の片隅に見つけたのが「能楽双六」。
法政大学能楽研究所の資料とのことで、江戸時代のもの。
能と狂言の曲名と舞台で使われる道具の絵が描いてあります。
あがりは猩々。
順番に見ていく中でどうしてもわからない曲が一曲。茶碗と柄杓と笠の絵に松葉が2本のおそらく狂言。
絵を見つめながら考えるけれど、字のほうはガラス越しでよく見えず、わからない。
二階に行って能狂言事典を見たり、出会った研修生の子たちにも聞いてみる。
それでもわからない。
もやもやしながら、もう一度能楽堂の展示ポスターを眺めたり、資料集を見たり。
その絵のいくつか前の絵や文字もながめることしばし………せ…せんじ…せんじ物!
ああすっきりした。
帰宅後「能狂言事典」で探すも見つからず、学生時代に勉強と調べ物のために買った「狂言ハンドブック」をひっぱりだしたところ、ちゃんと説明が載っていました。久しぶりに開いたけれど、やっぱり狂言の調べものでは頼りになるなあと再認識。
皆様も国立能楽堂にお立ち寄りの際は展示室の能楽双六の曲名いくつわかるか、ぜひチャレンジを。
(答え?と思われる曲名を写真の下に添付しました。間違いがある!という方はご指摘ください)
右下から時計回りに外から内へ
(翁・千歳・三番叟・高砂・末広・鞍馬天狗・素襖落・熊野・宗八・鉢木・靭猿・石橋・縄綯・邯鄲・鎌腹・是界・煎物・井筒・墨塗・放下僧・通円・望月・宗論・松風・釣狐・安宅・米市・芦刈・腰祈・道成寺・清水・船弁慶・膏薬煉・小督・止動方角・烏帽子折・猩々)